灰色デ・ロッシ「空 -KARA-」CD
突き抜けた語彙力と表現力が成す鬼才の芸術。正にこれは音楽であり文学である。灰色デ・ロッシ(HAIIRO DE ROSSI) NEWアルバム!! 鬼才 - "尖りすぎて突き抜けた芸術" King Of ConsciousことHAIIRO DE ROSSI改め灰色デ・ロッシの新作は、今までのイメージを一新した振り切りすぎた内容。現在までの活動が"青の時代"と言うのであれば"赤の時代"に突入したと言えるかもしれない。 巧みな情景描写に加え、前作から一年でここまで変わるのか!と思うほどにエグくそして美しい心理描写、そして得意とするダブル/トリプルミーニングは極限まで重層し聴く者を圧倒する。突き抜けた語彙力と表現力が成す鬼才の芸術。正にこれは音楽であり文学である。何故CDでリリースするのか疑問になる程に読み物としても革新的かつ異質な芸術。 先行で突如解禁された「スタジオ石」監修の「狂い咲き」からも感じ取れるように、これはHIPHOP?JAZZ?昭和歌謡?はたまた全く新しい何かなのか。レーベルのブレーンKensyu"Bigo"KobayashiをProducerに迎えた完全1 MC 1 Producer体制。今は亡き日本が生んだ天才ソウルシンガーORIROの楽曲をソースのポイントに配置し、要所で魅せる抜群のサンプリングセンスは音楽を愛する者に新たな驚きを与えるであろう。 King Of Conscious発売時にBounce誌で語った「HipHopへのケジメを付けた」という言葉に改めて頷ける、正に"尖りすぎて突き抜けた芸術"。孤高のリリシスト、早熟の天才、と言われた異端児の音楽は最早理解不能の域に片足を入れている。それは日本語ラップというカテゴリーでは測ること自体が陳腐に感じる程に。 「本物が正しく評価される。そんな国や村でありますように。」by Kensyu"Bigo"Kobayashi ■HAIIRO DE ROSSI a.k.a Rossi N Dee HIPHOPアーティストHAIIRO DE ROSSI / D-ROSSIとして活動。21歳の若さでデビューし、二枚のシングル、二枚のスタジオアルバムを経て独立。(レコードや客演等のディスコグラフィは100曲を越える)独立後に発表した3枚目のアルバム『forte』がHIPHOP界のみならず賞賛を得た。また尖閣諸島の問題について発表した曲や震災後の復興支援で使われた曲等はYahoo!ニュース等で取り上げられ、文化雑誌等からのオファーも相次ぐ、活動家としての一面も併せ持つ。その後約二年半の活動休止を経て2014年5月に発売したシングルがオリコンインディーズチャート9位を記録。同年11月末に発売された最新アルバム『KIN G OF CONSCIOUS』は各雑誌で高い評価を受け今も尚スマッシュヒット中。制作をアナウンスされていた本作は名義を灰色デ・ロッシとし、赤の時代へ突入。 1.Giant Killing 2.This Lyrics Ain't Free 3.狂い咲き 4.ACID 5.珈琲,煙草,ジャズと俺 6.The One 7.自由になる時 8.鉛筆 9.SUIT(フィクション) 10.Kingdom 11.さらば今日さすれば明日