SATOL「ENHANCE CELL SURVIVAL」CD
2014年2月に、あのO.N.O (THA BLUE HERB) が設立した最新鋭レーベルSTRUCTにいち早く主力メンバーとして加入したSATOL。前衛とモードが融合した異端のムーヴメント、フューチャー・ガラージの先進者である彼のミニ・アルバムがレーヴンと紅紫色に輝きCD化。 シリアスで色褪せない音の構造体が共鳴をはじめたんだ 絶え間なく交差する衝動が壁を打ち破る!光が射す瞬間を逃すな! O.N.O (THA BLUE HERB / Struct) 緻密なリズムのステップの隙間に入り込むノイズ 走って止まってまた走り出す、静と動の一つ一つが耳に突き刺さってくる。仕組まれた狂気と平穏の波動 組み込まれているのは音楽へのやまない衝動 SATOLが表現する世界は現と幻が交わる音像の中に Takaaki Itoh (WOLS) 退廃してゆく市街にペルソナ化する人為社会が作り出す陰。その暗黒面にさえも価値と創造を見いだす雑食型ハイブリッド・サウンド・デザイナー"SATOL"のミニアルバムが遂に解き放たれた。ドイツはベルリンからの逆輸入アーティストである彼は、2013年には計4作のCDリリースを果たし、その反響はスペインロシア、ヨーロッパ各地で高い支持を受け始める。O.N.Oを初め、ベルリン、スペインのマッドリードに拠点を置くMADBERLINの首領IoanGamboaからも支持を受ける彼のサウンドは、ダンス・ミュージック・シーンでは滅多にあり得ない、叙情的にテンポアラートするパートを創りだす。その全体像は、日本人離れした感性を使い音の破片をカットアップしてオートマティスムに当て込む技法で、自由造形によって集まり出す音たちが聴くもののトラウマを引きずり出し、快楽性を付加させる。 昨年から一時帰国した彼は全国数十カ所ものライヴ・ツアーをO.N.Oと敢行。そのサウンドは各地のフロアを侵食し続け、現場と日常で得た体験はすぐさま作品へと昇華された。常識的な構造が排された鬼気迫るビートと、重い音響的コラージュから滲み出た精一杯の暖かさが並走するミニマル・フレーズをクリシェし、実験音楽の狭間を行き来させる。それはまるでミュージックシーンのパターン化したお約束な展開とセオリーに反発し続けた象徴ともいえるだろう。脚光を浴びるのはつかの間、無惨にモデリングされ消費され惨めな姿になっていくクラブ・ミュージック・シーンのレクイエムがここに完成した。 ■SATOL あのO.N.O (THA BLUE HERB)が新たに設立した最新鋭レーベル"STRUCT"にいち速く主力メンバーとして加入したド イツ、ベルリンからの逆輸入、雑食型ハイブリッド・サウンド・スナイパー。ベルリンを始め、スペインのマッドリッドから果てはイビザまでを拠点にするレーベル、"Madberlin"のメンバーでもある彼は、現時点で4枚ものCDをリリースしその中の1枚はP-VINE RECORDS から全国リリースされている。( 2014年4 月にはO.N.O との合曲「LIBIDO (struct-001)」がヴァイナルでリリースされ、5月には自身のミニアルバム、「Enhance Cell Survival」が全国リリースされる )ジャンルのタームを毛嫌いする彼のサウンドは、新しいムーヴメントである"Future Garage"だけに既に留まらず、二重、三重と重なり合うビートの上にありとあらゆるミュージックからブリコラージュされた断片やメロディを摘出し、オートマティスムに重さねていく。そして重なりあったその音の構造体は異境のハード・ミニマル化を遂げ、自由構造に集まり出した音たちが聴く者にネクスト・レヴェルの快楽性を付加させる。例えるなら雨に濡れる路上、宴が聞こえる中一人の深夜、そして人々が持つ様々な白黒の過去の囁きから、現実への歪みでさえも祝福するかのようなアトモスフィックなフレーズ。それはまるで無惨にモデリングされ消費してゆく惨めな姿に成り果てたクラブ・ミュージック・シーンのレクイエムにも聞こえる。現在はO.N.Oと何十都市もの共演ツアーを敢行し、「EnhanceCell Survival」リリース・ツアーを侵食中。 01. Olfactphilia 02. 9.26 03. Black Vanilla 04. Hi Sasebo,I'll show you what I mean 05. changing a desired direction stably ( TOTAL TIME : 29:52 )