AX「CHEMICAL BLOOD - LP」CD
「このアルバムはモノクロームのサイレント映画のようだ。規則的なリズムはチャップリンが皮肉った現代の量産システムをイメージさせる。AX the MF PEACE.」 -SHUREN the FIRE- -CD帯より- 京都のブレイクサウンド・レーベルこと"TERMINAL EXPLOSION!!"からの正規盤第一弾は、同レーベル主催者"AX (アックス)"による全17曲入りのオリジナルアルバム。 京都在住のトラックメーカー"AX (アックス)"は80年代後半より楽曲制作を始め、その後いくつかのバンドやユニット経験を経て現在のソロ活動に至る。その活動はクラブミュージックという枠に収まることなく、ライブハウスや神社・仏閣などで活躍するなど京都の音楽家の中でも異端な存在。日本のヒップホップから大きくインスパイアされた今回のアルバムは"イントロ(導入部)"に北海道のラッパー"SHUREN the FIRE"、東京の異色ヒップホップ集団THINK TANKの"KILLER BONG"をフィーチャーし、「太陽が見えるか?」というキーワードの元、独自のブレイクビーツ / ファンクで聴く者に"意識の目覚め"を訴えかけたコンセプト・アルバムに仕上がっている。即興で作り上げられたブレイクビーツのループを自在に操ったAXならではの変則グルーヴは激しく、時にはゆったりと、聴く者をダンスフロアに、もしくはストリートに、もしくは部屋でのチルアウトへと誘う。工夫が凝らされたビート群、奇妙にねじれたメロディー、すっぱ抜けたベースサウンドはどこか1960年代のサイケデリックな匂いも感じさせる。アルバムのタイトル「ケミカル・ブラッド(和訳:化学血液)」が示すのは「現代社会の矛盾/文明批判」「環境保護/自然回帰」であり、AXのポリティカルな姿勢のひとつを示したメッセージの隠語でもある。打ち込まれたビートのひとつひとつはどこか無機的であり、部分部分の単純なプラスチックの様なミニマル・ループがなおいっそうこのアルバムのテーマを強調する事に成功している。イントロを除く楽曲は全てインストゥルメンタル。暗闇を疾走していくビートとファンキーなスネア、都市の路地裏を流れるようなベースライン、ネオンの様なきらびやかなメロディーのリフはそのまま暗黒都市のシルエットを浮かび上がらせる。ブレイクビーツやテクノ、ヒップホップやジャズ、ファンク、R&B、ロック、エレクトロ・ミュージックなどを通過しながらも、それらに流されることなく頑なまでに独自のフィーリングを押し通した、AX渾身の実質のデビューアルバム「CHEMICAL BLOOD-LP」ここに登場。 1.INTRO ~Can You See The Sun?~ feat: SHUREN the FIRE, Killer Bong 2.HEADCLEANER 3.AX the MF 4.LAST DAY ,WAHAT YOU DO? 5.LONG BATTLE 6.CHEMICAL BLOOD (LP VERSION) 7.MY VIRUS (QUALM GUITAR MIX) 8.LIFE IS MISSION (HARD MIX) 9.BLACK SUN RISE 10.FUCK HOSPITAL 11.GATE 88 12.BAT BOMB (ELECT MIX) 13.JUNK FOOD (MY SNARE MIX) 14.EVERYTHING EVERYTHING 15.TO THE EDGE 16.SILLY ONE BEHIND YOU (ANGRY MIX) 17.HEADCLEANER Performed & Produced By:AX the MF