YAMAAN「12 Seasonal Music」CD
降神も所属するアーティスト集団、TempleATSから音楽家YAMAANの1stアルバムが登場!日本の12ヶ月の季節の情景を12曲で表現した音楽絵巻!! YAMAANはまるで大編成のバンドアンサンブルが演奏している様な楽曲から、ブレイクビーツ、テクノ、アンビエントまで、世界中の様々なジャンルを横断するような楽曲を一人で作り上げる鬼才。映像作品制作や写真撮影まで手がける彼の作品は、実に映像的かつメロディアスで、息をのむような色彩豊かな美しさに満ちている。 これまでにトラックメイカーとしても、ナノルナモナイの「Shermanship」、CHIYORI「CALL ME」、JUSWANNA「旅は道連れ世は情け」、など数々のクラシックスを生み出してきた。また、RIOW ARAI、Jemapur、等国内の気鋭のビートメイカーが集結したVA『Beat Architecture』(Easel)にも参加し、高く評価されてきた。 YAMAAN名義での1stアルバムとなる今作では、彼の幅広い音楽性を駆使して、日本の12ヶ月の美しい情景を12曲で描き出すコンセプトアルバムを完成させた。それぞれの季節ならではの音、6月にはダビーに響き渡る雨粒の音や、8月には波や花火の音が楽曲に盛り込まれ、より具体的に季節の風景を伝えてくれる。 雪が静かに降り積もる様な冷たく美しい2月の曲「旅する思い出」ではナノルナモナイのエモーショナルなラップが、これから始まる音の長い旅路へと誘い、桜が舞い散る4月の曲「Blossom」では生命力に満ちあふれたCHIYORIのコーラスがこだまする。 そして、画家Nobuaki Yamanakaによる12枚の絵画を収録したアートブックレットを封入!作品に更なる広がりと深みを与えてくれている。 ドラマチックに多彩な展開をして行く12曲は、聴くものの想像力を刺激し、架空の映画の様な一年間の旅を体験させてくれるだろう。2011年はこのアルバムと共に過ごしてみてはいかかだろうか! <コメント> 「映像的」と言われる音楽は、おしなべて絵葉書のように既に固定化された美しい風景のイメージをなぞるだけで、どうも僕の脳味噌の奥を一ミリも動かしてはくれない。それはようするに体験ではなく、確認でしかないからだ。 このYAMAANのアルバム『12 Seasonal Music』は確かに「映像的」ではあるのだけれど、その「映像的」という言葉からはどうにもこうにもハミ出して来てしまう「気配」のようなモノが、ディレイやリバーブの奥で静かに、そして狂おしく鳴り響いているのが視える。 既知と未知とが重なり合った光景、どこにもないもうひとつの場所。360°ぐるりと見渡せるような澄んだ音像の中、刻々と変化して行く様々な感情のグラデーションを描き出した12のトラック。 -白石隆之- 01. Dawn 02. 旅する思い出 feat.ナノルナモナイ 03. Sprout 04. Blossom (Chorus by CHIYORI) 05. Grassland 06. Rain 07. Lightning 08. Sea 09. Higurashi 10. Fallen Leaves 11. Recollection 12. Light Snow