CALM「MILESTONE」CD
21世紀の新しい日本のクラブミュージックがスタートしたあの夜、REVIRTH主催の2000年8月26日新宿リキッドルームでの超満員のパーティーで行われたカームのカルテット編成による伝説のライヴ音源が遂に初CD化!! ここからカームの伝説が始まったと言っても過言ではないカームサウンドの「マイルストーン」となった一夜がここに!! 97年のデビューから3年後の新宿リキッドルーム。そこには様々な意味で、まだ初々しいカームがいた。 総勢22人をシンクロさせたガーデンホールのビックバンドライヴや、自らギターをかき鳴らし、バンドを引っ張った20人編成ダンサブルライヴ。綿密で自由で、互いの音が素晴らしいケミストリーを生み出している現在の濃密な4人編成(カルテット)ライヴに至るまで、今でこそ表現者としてのキャリアを重ね、成熟し始めたカーム。その若き日の、熱い、勢いのある、新鮮な情熱とエモーションがグッ!と詰まったライヴ音源が本CDである。 時は2000年、セカンドアルバム「Moonage Electric Ensemble」をリリースした後。ちょうどカームというアーティストが国内外に認知され始めた後の、初の公の場と言っていいだろう。アンダーグラウンドレーベル「Revirth」主催のパーティー。新宿リキッドルーム満員の客の注目はカームに注がれていた。その場にいる人間のほとんどが、例え音源聴いた事があっても、直接肌で触れるのは初めてだったはずだ。 そんな期待感と好奇心の中、鳴り響くサウンドエフェクト。ライヴが始まり、静まり返る場内。そして、まだ当時は生のピアノによるヴァージョンが存在しなかった「Light Years」の、美しいピアノによるイントロが聴こえてから4分30秒後。CDをお聴き頂ければわかるが、その場にいたクラウドのソワソワした期待感が、確信に変わった瞬間である。 クラウドにとっても、そしてカーム自身にとっても、その夜のライヴはまさしく「マイルストーン」となった。さて、そんな瞬間が納められた本CDには、その日のLIVE全編と、3曲のボーナスLIVEトラックが収録されている。 「Light Years」に続いては、とびきりFunkで、それでいて大人なダンサブル感がバチっとはまっているアレンジの「Midnight Sun」。当時から現在に至るまで、Calmサウンドの中核を担う中島ノブユキのJazzyでFunkなキーボードタッチがなんともたまらない。「Dubbing for the Nature#2」では各パートが自由に絡み合い、カルテットとは思えないほどのグルービーな厚みがある。続く「Journey to the Shadow of the Earth」は、この当時ならではのボッサタッチでクロスオーバーなアレンジがグっとくる。 現在でもLiveの定番となっている「Simple Chords Again」では、やはりCalmの音楽を構築する上で最早欠かすことの出来ない存在である加藤雄一郎のSAXが自由奔放に駆け巡っている。 ボーナストラック 「Oasis」、「Authentic Love Song」の2曲は恵比寿ガーデンホールでのLIVE直前に、新宿リキッドルームで行われたLIVEのテイク。どちらも既存のLIVE盤には楽曲自体が収録されていない。「Wheel of Time」は代官山UNITのOPENINGパーティーでのLIVEテイク。意表をつかれるダイナミックな後半の展開にクラウドが沸く。こちらも既存のLIVE盤には収録されていない楽曲となっている。 Moonage Electric Quartet 2000.8.26 LIQUID ROOM 1.Light Years 2.Midnight Sun -アルバム未収録曲 3.Dubbing for the Nature#2 (Waltz for the Virgin Forest) -アルバム未収録曲 4.Journey to the Shadow of the Earth 5.Simple Chords Again BONUS TRACKS 6.Oasis (Live) - Calm Live at Liquid 03.6.13 7.Authentic Love Song - Calm Live at Liquid 03.6.13 8.Wheel of Time - Live at Unit