THE LEFTY × Atsuhiro Ito × Fuyuki Yamakawa「live@asia」CD
ブラックスモーカー・エクスペリメンタルシリーズ第4弾は遂にKILLER-BONG & JUBEによるユニット:THE LEFTYのオフィシャル初リリースです。収録内容はKAIKOO*BLLR Vol.1で行われた伊東篤宏と山川冬樹とのイカれたフリースタイルセッション。狂気の実験結果報告を是非ご自分の耳で確かめてください!!!! 「野蛮なインテリと知性派のルードボーイの出会いのみが成し得る野性の音楽世界が広がっている。」二木信 THE LEFTY×山川冬樹×伊東篤宏によるのライヴ音源。エクスペリエンタルミュージックシリーズ第4弾!! 音楽雑誌『ele-king Vol.3』の〈blacksmoker〉についての記事で筆者は以下のような文章を書いた。「〈blacksmoker〉は、ある時期から未知なる音と芸術を創造したいというピュアな実験精神に導かれるように、ストリートからアヴァンギャルドを志向するようになる。いや、ストリートに身を置き、レゲエ/ダブやファンク、ノイズやフリー・ジャズ、テクノやハウスを吸収したアヴァンギャルドを実践しているのが彼らの表現の凄みになっている」と。2011年7 月17日、渋谷asiaでDJ BAKUが主催した「KAIKOO*BLLR Vol.1 」において、THE LEFTY(KILLER-BONG,JUBE)×山川冬樹×伊東篤宏の壮絶なライヴ・セッションは実現した。その日のライヴ録音を基に制作されたのがこの作品である。引用した文章はこのライヴの衝撃に触発されて書かれている。山川冬樹の呪いのようなホーメイと骨伝導マイクが拾うパーカッシヴな身体の響き、伊東篤宏の“点滅する打楽器”オプトロンが発する蛍光灯の放電ノイズ、KILLER-BONGがサンプラーとカオス・パッドを駆使して創造する凶暴なトラックと無限のラップ、JUBEが連打するシンバルと斜めから切り込むラップ。一体、この音の塊は何だ?!! ここには、野蛮なインテリ(山川冬樹、伊東篤宏)と知性派のルードボーイ(KILLER-BONG,JUBE)の出会いのみが成し得る野性の音楽世界が広がっている。(二木信)