坂本龍一「LOVE IS THE DEVIL」初回受注限定生産LP
初回受注限定生産 99年にTOY'S FACTORYよりリリースされ今や廃盤状態の作品の復刻盤サウンドトラックがアナログ盤でリリース!! 人間の内面を歪んだ人物像で描写することで知られるイギリスの画家フランシス・ベイコンと、その恋人だったジョージ・ダイアーの関係を題材にした同名映画のサウンドトラック盤。坂本龍一にとっては当時、これは「リトル・ブッダ」(93年)以降久しぶりのサントラで、内容的にはピアノとシンセサイザーだけで完成されており静けさと激しさとが、奇妙なバランスを保ちながら共存した作品に仕上がって絵画的映像スタイルを一層際立たせています。ソロ作品として聴いても違和感はない作品です。今回、再発される同日発売のCD盤と同様に、テイラー・デュプリーのリミックス楽曲も収録したアナログ盤になります。 ■ジョン・メイブリィ監督によるライナー 映画『愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』の制作に当たっては、とにかく音楽が悩みの種だった。いくら調べても、ベイコンの好みの音楽を特定する術などなかった。バッハのチェロ・ソナタやパルティータがベイコンのお気に入りだろうと想像されたが、それは知る由もない・・・ 坂本龍一がこの映画のための作曲を引き受けてくれて、ようやく私の夢も叶った。ひどいインフルエンザにかかりながらも、ニューヨークにある彼のスタジオに坂本を訪ね、私の気に入りの映画音楽について語り合った。ジャン=リュック・ゴダールの奇妙なストップ・スタートや、ベルトルッチ映画における坂本音楽の圧倒的な詩的美しさ、あるいはシュトックハウゼンのもっともラディカルでエレクトロニカな作品の耳障りなノイズについてまで。 坂本は、不思議なほど自然に私が提供した映像、そしておそらく何よりもデレク・ジャコビ、ダニエル・クレイグ、ティルダ・スウィントンらの演技にインスパイアされて一連の楽曲を生み出していった。その楽曲のミニマルな美しさと抑制された力強さに、私は今でも驚かされる。是非もう一度この鋭敏で刺激的な作曲家と一緒に仕事をする機会に恵まれることを願うばかりだ。音楽はありふれたものに思えるかもしれないが、結局のところ雄弁に物語るものであり、それは音楽だけがなし得るものなのではないだろうか。 ジョン・メイブリィ、ロンドン 2009年 SIDE-A ・Bathroom -textures from the home remix by taylor deupree (6:20) ・Lock (2:21) ・Fall (1:23) ・Walk (1:07) ・Sex (0:25) ・Museum (0:51) ・Bathroom (4:56) ・Boxing (1:03) ・Museum 2 (0:45) ・Atelier (1:08) ・Bed-Museum (1:08) ・Nightmares (1:14) ・Switch (2:19) SIDE-B ・Sex (1:08) ・Redman 1 (0:36) ・George In Rain (1:21) ・Redman 2 (0:29) ・Toilet (1:54) ・Redman 3 (1:15) ・Owl (2:19) ・Couch,Set Up,Canvas (1:22) ・NY (1:10) ・Water Drop (1:06) ・Paint It Blue (1:25) ・Car Crash (1:18) ・Suicide (2:10) ・Monologue (2:22) ・Love Is The Devil (5:29)