GRINGOOSE「Melody Thought」MIX CD

販売価格 1,650円(税込)
在庫数 品切れ中

MIX CD


「PRILLMALとDOGEARで想い出を作りましょう!」そんな電話越しの会話から、構想~制作に至るまで、このプロジェクトへ一年ほどの時間を大切に掛けてきた。SOULにJAZZやREGGAEをPLAYするときにも、その選曲にどこかHIPHOPの洗練された都会のエッセンスを感じさせてくれて、何度となくフロアの端で心を射抜かれては、知ってる曲も知らない曲もその背景込みで聞こえてくる楽曲達に、GRINGOOSE氏のメロディに対する審美眼に、自分はどれほど感銘を受けてきたことだろう。代官山で聴いたLeon Haywood、下北沢で聴いたPhat Katのインスト、門司港で聴いたI Do Love YouとLet Me Prove My Love To You、MIXの最後に収録されていたOn a Sunday...「HIPHOPはゴールドだよ、だからGRINGOOSEは金歯があるでしょ?」「GRINGOOSEが一番好きなアーティストはJ Dillaらしいよ」数々のそんな都市伝説めいた話題の一つ一つに答え合わせをさせてもらいながら、制作の期間、それはあまりに有意義で貴重だったと言える時間を過ごさせてもらった。紡がれるサンプリングされたメロディ、ラッパーやシンガー達が歌うメロディ、レイドバックしたベースラインが奏でるメロディ、ザラついたノイズと重なるメロディ。このMIXのデモプレイを聞かせてもらっている時、ターンテーブルに向かうGRINGOOSE氏の背中越しに何度もISSUGIと目を合わせて頷き合った。それは自分達があの時代に吸い込んでた空気と、目の前で起きている最高とが、間違い無く繋がっていた事を確信した瞬間だったから。DOGEARからGRINGOOSE氏に掛けたスペシャルオファー、それは自分達がどっぷり浸かり包まれていたあの頃の空気や香りをパックした90年代のHIPHOP/R&BのMIX。全てのヘッズに捧げる60minutes.

仙人掌


HIP HOPとは何か? ラッパーもDJもダンサーもライターも、そしてリスナーの一人一人すらもが、そんな大きなテーマについて考えている時代があった。憧れの地であったNY。黒と黄色の集団の総帥は、歩き方から考え方、立ち振る舞いにクソの仕方まで、生き様の全てがHIP HOPなんだと教えてくれた。東京にも脈々と受け継がれているものがある。ただの音楽やテクニックの話しじゃない。スタイルとスタンスの話し。何を手に取り、何に中指を立てるか。GRIN GOOSEはいつもそういうことを教えてくれる。歴史と積み重ね。日々の反復の中にあるSTRUGGLEとMELLOWな瞬間。GRIN GOOSEがレコードに針を落とし、紡ぎあげたタフなメロディーは時間も空間も超えて鼓膜を揺らす。聞き慣れた楽曲の数々も、少し違って聞こえる。そんなmixが“Melody Thought”だ。

山下丸郎(stacks bookstore)

メルマガ登録・解除
メルマガ登録・解除は
こちら