DJ QUIETSTORM 「Jigajisan」
DJ QUIETSTORMの約2年ぶりとなる通算3枚目のアルバムは、『Jigajisan』と名付けられた。今作は、前作のラッパー参加によるラップ・アルバム『Soramiro』から一転し、インスト・アルバムである。そして、『Jigajisan』にはこれまでにない彼の魅力が詰まっている。それは何か? 今作はサイケデリック・ロックの要素を大いに取り入れているのだ。では、今作はロック・アルバムなのか?答えは、NOだ。それはDJ QULETSTORMが生粋のB-BOYだからだ。DJ QULETSTORMは今作でサイケデリック・ロックの持つ恍惚感、そして浮遊感をヒップホップのフォーマットの中で再現することに成功しているのだ。彼は頑なにヒップホップへのこだわりを見せる。すなわち今作は、多くの音楽体験をしてきた人として成熟してきたB-BOYによる大人のヒップホップ・アルバムであると言える。このアルバムが真の意味でのヒップホップ・アルバムであることは、ヒップホップを愛する人ならば感じてもらえるはずなのだ。更に今回はラッパーではなく、多くの演奏者も参加している。七尾茂(AUDIO ACTIVE)、KOYO(ZERO)、JARVIS(シタール)、AYUMU-PAPA(ジャンベ)、大華(ヒューマンビートボックス) 1.A Quick Introduction 2.When i Get Up On Stage 3.Mangekyo 4.Hikari 5.Hardcore Beat 6.The Heavens-in my Blood 7.The Summer Of Seventy-Six 8.Cheek Time 9.Playing Slitaire 10.Music in My Everything 11.The Heaven-A Godly Ting 12.interlude