MAKKENZ「陸の外海の外」CD
ラップ歌手MAKKENZの4thアルバム。 この音楽を聴いた後、世界の見え方が変わる。 類推不可能。こんな音楽マッケンジーにしか創れない。才知に富んだ名曲揃いで、思わずウルウル思わずクスクス思わずウンウン?してしまう。力強く静かに流露するリリックと幻想的なトラックが、街を行き来する人間や人間社会を縁取ろうとする。日本を代表する表現者としての評価を決定付ける必聴盤。 『文明の利器と 終焉の血潮四季のアルバムに無限の中の一をみる 稲穂離離として 鈍色の喪服を着たちびを隠す』 娑婆の歌/より 『灰色の混濁した川の中で旋律を見つけ 凡百の社会的律動に叩きつける今昔のハーモニー』 YUKARI/より 『光を辿って 夜空を昇っていく蜻蛉 今度また会おうよ 耳に残る音頭 老翁、最後まで残って櫓が解体されるのを見て 日本を 思ってる』 いつもの風景/より やられた・・・ぶっとんでる・・・尋常じゃない・・そんな声が聞こえてくるが、ただの際物では無い。理性と本能と情動の入り乱れる3曲目、あいうえお作文によって書かれた6曲目、複雑系を基調とした13曲目、最初から最後まで刺激的な曲がズラリと並び聴く者を圧倒するMAKKENZワールド炸裂の驚愕作。これは、読める音楽だ。 限られたリスナーだけに聴かせておくのは、あまりにも勿体無い。もっと多くの人が聴くべき作品。今の時代だからこそ、そして時代を超えて、愛されるべき一枚。 1.娑婆の歌 2.バスが行ってしまった 3.YUKARI 4.ソラシの内側で 5.獅子の肉とピアノ 6.あいうえおラップ文 7.地中逍遥 8.只管シャベル 9.ジャナイナ 10.情け深いインストルメント 11.花tokyoガルタ 12.いつもの風景 13.未来