uyama hiroto「freeform jazz」CD
freeform jazz by uyama hiroto 衝動作にして新境地。Japanese Free Jazzの提案とも言うべきUyama Hirotoの渾身の意欲作 本作は今までのUyama Hirotoの作品とは一線を画す。実験的に楽曲を制作する中で見えてきた自身の音楽の根幹にアプローチした、渾身の意欲作である。 これまでの作品はHip HopやJazzと言ったジャンルの中での様式美を追求した作品であったが、 今作は心の深層部と向き合い、湧き上がる感情を素直に音に投影し、それをこれまで培ったテクニックやテクノロジーにより解放することによって生まれた。 どちらもUyama Hirotoの作品ではあるが、制作過程において過去作が建築的であるとすれば、今作は溢れ出たフレーズやビートが散りばめられた衝動的作品と言える。それ故、アルバムを通して日本人であるDNAに刻みこまれた民謡的メロディ、野生的な打楽器、竹笛等のスピリチュアルな楽器の音色など、耳慣れたUyama Hirotoらしさもありながら、意外な側面にふと耳を奪われることも少なくない。また、過去の自分だけでなく、Hip HopやJazzのお決まりの概念やマナーにとらわれない、全く新しいJapanese Free Jazzの提案でもある。 彼の音楽人生の中で、生まれるべくして生まれた心のうねりをストレートに表現した作品群は、まさに音楽エネルギーの代謝の賜物であり、Uyama Hirotoの更なる可能性を感じさせるアルバムに仕上がっている。 ■Uyama Hiroto ジャズギタリストでもあった叔父の影響で、幼少の頃から音楽に慣れ 親しむ。2003年に「Metaphorical Music/ nujabes」に収録された ”Letter From Yokosuka”をきっかけに2005年リリースの「Modal Soul / nujabes」をはじめ、数多くのnujabes作品に携わってきた。2006年リリースの「2nd Collection / hydeout productions」には、 ジャンルの壁を飛び越えたジャズワルツ”waltz for life will born” を発表。2008年にはファーストアルバム「A Son Of The Sun」をリリースし 大きな反響を得た。2010年のnujabesの他界後、追悼曲でもある”homeward journey”を発表し、追悼アルバム「modal soul classics II dedicated to nujabes」にも収録された。またSquare Enix企画のゲームサントラ「Chill SQ」に”Theme of Love (Final Fantasy VI)”の提供等も行う。その後遺作としてリリースされた「Luv (sic) part 4~6」や「spiritual state」でも制作およびアーティストとして参加、「luv (sic) part6」はgrand finaleとは差別化され、初となるMVの公開も行なわれた。2013年、純度の高い音楽をさらに目指す為にnujabesでライブメンバーとして活動を共にして来たDJ Segawa Tatsuyaと hydeout productionsのマネージメントを行なって来たKoizumi Takumiと共にroph recordingsを立ち上げる。 2014年にはレーベル第一弾となり、自身にとっても約6年ぶりのアルバム”freedom of the son”をリリース。Pase RockやCise Star、Fat Jon等をゲストに迎え、Uyama Hirotoの存在を改めて認識させたアルバムとなった。現在3rd albumや自身の持つ音楽観を局地的に突き詰めた実験的なアルバムの制作等も行なっている。 01. Into The Freedom 02. Yin and Yang 03. Taiko 04. Skipper 05. Laidback 06. Unconscious 07. Solidscreme 08. Fools No Rules feat Segawa Tatsuya 09. Waltz For Real World 10. South Side feat Shing02 11. Departure 12. Yamato Damasii 13. Posse feat Segawa Tatsuya 14. Imagination 15. Spacemountain 16. Route16 17. Minano Pride 18. Spin The Truth *CD bonus track